民謡・和楽器を楽しむためのブログ

民謡の楽しみ方② キンキラキン 〜解説、歌詞、意味〜

民謡は難しくないし、古臭くない!日本に伝わる民謡を一曲ずつ解説していきます。第2弾は熊本県民謡・キンキラキン。

キンキラキンは、熊本県熊本市に伝わるお座敷唄のひとつで、江戸中期、肥後藩で出された「奢侈禁止令」つまり贅沢を禁じる決まりに対する風刺の唄といわれています。料亭の宴会の席で歌い踊られることもありますが、熊本県以外で聞く機会はなかなかないそうです。

キンキラキンはどんな民謡? まずは専門的な解説を。

地方:熊本県民謡。

江戸時代中期、後に細川家中興の祖と言われた八代重賢(しげかた)公は、藩の極度の財政難を救済するため、家老の堀平太左衛門と図って極端な奢侈禁止令を出した。庶民に対しては衣食住はもちろん、芝居のような娯楽にさえ色々な制約を出し、藩主も率先してこれを奨励した。

熊本藩では「宝暦の改革」と呼ばれるその成果は大いに上がったが、却って庶民の反感を買い、それに対するレジスタンスが民謡の形を取って民間に流布したのが、このキンキラキンである。
従ってこの唄の発祥は宝暦年間(1751~63年)でほぼ間違いはない。全国的にもこういう例は多数あり、その意味で出所がはっきりしている数少ない民謡である。

 歌詞中にも、庶民たちの鬱積した心情を風刺しているかのような、ある種の皮肉めいた様子が伺われ、特に「がねまさドン」とは、堀平太左衛門がO脚だったことから、熊本弁でいう「蟹=がね」のような股すなわち「がにまた」と、「横ばいばい=横這いで歩いて見苦しい」という意味を唄うなど、方言も交えながら「もっこす流」(熊本の県民性と言われる非妥協的で信念に徹する性格)をユーモラスに表している。


キンキラキンとは、別名「金綺羅錦」とも書き、絹物の高級な衣装や調度品などがピカピカと光り輝くさまを表しています。

 

 

歌詞を読んでみよう!

稚児の刀の 下げ緒の長さ 長さばい「(ソラ)キンキラキン」
まさか違えば 玉襷 「それもそうかいキンキラキン」
             *キンキラキンのがねまさドン がねまさドンの横ばいばい
おらが稚児さんば こなさばこなせ こなせばい「(  )  」
腰の朱鞘は 伊達じゃない 「  」*
             方言)こなさばこなせ:からかうならからかえばよい
しんとんとろりと 見とれる殿御 殿御ばい「(  )  」
殿は伊達者で よい男 「  」*
肥後の熊本(キンキラ)キンの 御法度 御法度ばい「(  )  」
キンキラキン唄えば 首がない 「  」*

 歌詞を読むだけで、ユーモラスな風景が浮かび上がってきます。

ししょ〜の寸評

まぁいつの時代にも、為政者に対する不満はあるものです。歴史教科書で言えば、八代吉宗の享保の改革は成功したほうと言われてますが、当時の庶民には「なんでこんなことするん?」的な…今みたいにネット環境もないし、情報ったって何も伝わってこない。

仮に「財政危機」と言われても庶民には関係なく、もし言うなら「お前らが勝手に使い込んだんやろ」と!(その原因の大半は参勤交代だけど)それよりこっちは明日のおまんま、明日の仕事、明日のお天気のほうが大事(笑)

今で言う言論統制もあっただろうに(4番歌詞でも伺える)それでもこういった民謡の形で、300年後の今に至るまで残ってるという、このマンパワーは大したもんです!まぁ、楽曲としても完成度が高い、言わば名曲だからですけどね~

でもやがては立場を越えて、みんなが喜び合える世界に生きたいものです。
♪あんな時代も あったねと~ いつか話せる日が来るわ~ (*^^*)

 


児玉宝謹の「民謡の楽しみ方」、まだまだ続きます。

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