民謡は難しくないし、古臭くない! 日本に伝わる民謡を一曲ずつ解説していきます。
「北海道シリーズ全10曲」6曲目は「北海盆唄」そう、ドリフターズですwww
児玉宝謹の寸評
エンヤーコーラヤ♪ ドッコイジャンジャンコーラヤ♪
土曜日の晩8時、みんなこの曲でわくわくウキウキしてましたねぇ~(遠い目)w
この曲はれっきとした北海道民謡です。もちろん、ドリフターズが取り上げるだけにやはり楽しい名曲だからなんですが、下記解説にもありますように、実は北海道生まれではないんです~
歌詞を読んでみよう
「ハァー」北海名物(ハァドウシタドシタ) 数々「コリャ」あれど「ヨ」(ハァソレカラドシタ)
おらが「ナ」おらが国さの「コリャ」 「ソレサナ」盆踊り「ヨ」
(ハァエンヤーコラヤ ハァドッコイジャンジャンコラヤ)
「 」五里も六里も( ) 山坂「 」越えて「 」( )
会いに「 」来たのに「 」 「 」返さりょか「 」( )
「 」主が唄えば( ) 踊りも「 」しまる「 」( )
櫓「 」太鼓の「 」 「 」音も弾む「 」( )
「 」浪の華散る( ) 津軽の「 」海を「 」( )
越えて「 」蝦夷地へ「 」 「 」いつ来たか「 」( )
「 」囃子太鼓に( ) 手拍子「 」揃え「 」
櫓「 」囲んで「 」 「 」笠踊り「 」( )
「 」踊り踊る子が( ) なぜ足袋「 」履かぬ「 」( )
履けば「 」汚れる「 」 「 」褄切らす「 」( )
「 」月の夜でさえ( ) 送られ「 」たのに「 」( )
見はな「 」されたか「 」 「 」闇の夜に「 」( )
「 」踊り揃うて( ) 輪になる「 」頃は「 」( )
月も「 」浮かれて「 」 「 」丸くなる「 」( )
「 」盆が来たとて( ) お正月「 」来たて「 」( )
親父「 」着せなきゃ「 」 「 」丸裸「 」( )
「 」踊り踊りたし( ) 踊り子も見たさ「 」( )
濡れて「 」みたさに「 」 「 」来てみたさ「 」( )
「 」唄え踊れよ( ) 叩けよ「 」太鼓「 」( )
月の「 」世界に「 」 「 」届くまで「 」( )
詳しい解説
北海道小樽市高島地区(旧名忍路(おしょろ)高島漁港)の盆踊り唄。
この唄の原型は本州から移入されたもので、定かではないがいくつかの説がある。一つは越後から高島へ移住した人たちによる「越後盆踊り唄」がアレンジされたもの。一方、越後から根室地方に移住した人たちによる「ベッチョ節」がアレンジされたもの。かたや常磐炭坑から出稼ぎに来た坑夫がアレンジして広めたもの。また福島会津地方のヤレサ型系統の盆唄が北海道化したものという説もある。いずれにしても、次第に北海道全域にその広がりを見せ、特に各地の炭坑では「チャンコ節」などと呼ばれて人気を呼び、坑夫たちの盆踊り唄として様々な替え唄で唄われた。
やがて昭和27年、札幌在住の今井篁山氏が、幾春別(現三笠市)の炭坑で聞き覚えた唄を「北海炭坑節」としてレコードで紹介し、更に昭和33年、三橋美智也氏が「北海盆唄」の名でレコード化してから、北海道の代表的民謡の一つとして全国的流行を見せたのである。ただ、この唄には色々な曲調があり、現在も小樽市にある「高島盆唄」は、北海盆唄とは似ても似つかぬものとなっている。
人々の望郷の念と、北海道の短い夏を惜しむ恋しさが、この盆踊りに集中されている。
演奏のポイント
お唄、お囃子、お三味線、尺八か篠笛、そして鳴り物(出来れば櫓太鼓)という、典型的な民謡クインテットです。特に盆踊りですから、櫓太鼓は是非とも上手い方にお願いします。太鼓の枠打ち、実は楽器としての太鼓にとってタブーなんですが、やはり盆踊りの太鼓はあの「カラカッカ」が無いと浮き立ちませんし、カラカッカが如何に良い音&良いリズムであるかが、太鼓奏者の上手さの目安であったりもしますので、そこを何とか・・・w 通常の皮打ちは真ん中を叩くこと。隅は余韻がキレイですが、遠くで聴くとタイムラグになるのでお勧めできません。やはりセオリー通り真ん中で! そして前述の枠打ちですが、大抵カッコ良さから鼓面の上部を叩かれる方が多いですが、良い音&遠くまで届く音は、横直径で、撥も先4分程の芯の部分で叩くのがポイントです。僕は小柄だし体力も無いので、直立不動である代わりに手首のスナップを利かせて叩くスタイルです。見た目の華やかさより音に拘った独自のやり方ですが、お陰で2時間でも3時間でも休憩なく一人で叩き続けられるし、派手なパフォーマンスで疲れて音質が落ちることもありません。加えて事前の曲目打ち合わせも不要で、いきなりぶっつけ本番でどんな曲が出てもピッタリ合わせて叩きます。皆さまも早くこの域に達して頂き、僕を追い抜かして下さいね!!!