日本民謡ガイドブック

民謡ガイド③ コツコツ節 〜解説、歌詞、意味〜

コツコツ節

民謡は難しくないし、古臭くない!日本に伝わる民謡を一曲ずつ解説していきます。第3弾は大分県日田市の民謡・コツコツ節。

日田といえば、「天領日田・水郷日田」で有名な土地。現在は「コツコツ節保存会」によって守られているこの民謡は、日田の芸子さんたちによって受け継がれてきました。大分県だけではありません。昭和初期までは、博多や別府の芸子さんたちも、「コツコツ節」を歌えなくてはならないとされていたほど、お座敷には欠かせない民謡だったといいます。

児玉宝謹の寸評

本当に涼しげで粋な唄です。解説にもあるように、民謡というより端唄に近いものがあります。これは是非とも弾き唄いでなさることをお勧めします。僕の弾き唄いのカテゴリで言う「旋律同期型」なので、さほど難しくはありません。

難しいのは、この曲の持つ「粋」な雰囲気を如何に出せるか!?

芸妓さんならそのままのキャラで十二分に堪能できますが、男性が唄うなら、これはそれこそ、人生酸いも甘いも、飲む打つ買うも(笑)一通り経験し、尚且つ、ちょいとお姉系な方が出す味が、いいかも知れませんねぇ~。
因みに僕は、飲む打つ買うはやってないので、門前払いか?(爆)

民謡の楽しみ方

 

コツコツという囃子は、屋形舟の酔客が舟べりを叩いて拍子をとる音だとか、鵜匠が舟べりを叩いて鵜を励ます音、舟頭の操る棹が舟べりに当たる音、杉筏が川岸に当たる音などの諸説があるようです。

 

 

歌詞を読んでみよう!

お月さんでさえ 夜遊びなさる「サンヤリ」(ハァ コツコツ)
年は若うて 十三、七つ よしておくれよ 雲隠れ(ハァ コツコツ)
春の野に出て 七草つめば「  」(  )
露は小褄に みな濡れかかる よしておくれよ 鬼薊(あざみ)(  )
春の浮雲 月影ふんで「  」(  )
主を待つ間を 木陰によれば よしておくれよ 花が散る(  )
鵜飼遊舟 三隈の川に「  」(  )
主と二人で 手すりに寄れば よしておくれよ 棹しずく(  )
波も静かな 屋形の舟で「  」(  )
主のかしら字 水面(みずも)にかけば にくや小鮎が 袖濡らす(  )
三隈の川をば 二階から見れば「  」(  )
霧の絶え間を 筏が下がる どこで鳴くやら 石たたき(  )

詳しい解説

盆地の町、日田は「水郷日田」の名で広く知られている。メインストリートともいえる三隈川(みくまがわ)では、鮎解禁と共に豊臣時代からの伝統をもつ鵜飼いが始まると、ボンボリを軒にめぐらした屋形舟数十隻が川面に揺れて、水郷の情緒は一段と深まる。

また藩政の頃、日田は天領として、九州に於ける政治経済の中心地であった関係から、風俗気質などは都会化されたところが多く、それが水郷の情緒と結びついて独特の民謡を生むに至った。

三味線の調べに乗って唄う端唄調の粋な「コツコツ節」は、一説には、安政年間に女流詩人藤乃井倫女が作詞作曲したものと言われているが、天領日田・水郷日田に最も相応しい情緒を持つ唄の一つだと言えよう。

演奏の難易度とポイント

構成:三味線。唄。

レベル:4/5

民謡のすすめ

児玉宝謹の「民謡の楽しみ方」、まだまだ続きます。

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