日本民謡ガイドブック

民謡ガイド⑬ チャグチャグ馬コ 〜解説、歌詞、意味〜

チャグチャグ馬コ

民謡は難しくないし、古臭くない!日本に伝わる民謡を一曲ずつ解説していきます。第13弾は、岩手県民謡「チャグチャグ馬コ」。

まるで東北の田んぼの風景が目の前に浮かびそうな、素朴な曲です。岩手県では関連イベントが今でも行われていますが、2020年は中止となってしまったとのこと。せめて唄だけでも、唄い継いでいただきたいですね。

児玉宝謹の寸評

♪チャ~グ チャ~グ というフレーズが印象的なこの曲。思えば如何にも東北訛りな感じが、彼の地の風土、人間性のあたたかさを醸し出しているんですよね。本当に、あたたかい。東北は、あたたかい。

民謡の楽しみ方
四の五の言いません。

お楽しみ下さいませませ。。。

 

 

歌詞を読んでみよう

馬コうれしか お山へ参ろ
金のくつわに 染め手綱
「チャグチャグ馬コが もの言うた じゃじゃもいねから お入(へ)れんせ」後述
去年祭りで 見染めて染めて
今年ゃ背中の 子と踊る
「  」
俺らが馬コは 三国一よ
嫁コしゃんと引け 人が見る
「  」
五月(さつき)柳の 北上川へ
鈴コチャグチャグ 音がひびく
「  」
※後述「じゃじゃ」は、父説と母説(舅と姑)とがあり、判別が難しい。以降は「いないからお入りなさい」の意。

詳しい解説

岩手県の新民謡。作詞小野金次郎、作曲小沢直与志。もとは稗貫郡大迫(ひえぬきぐんおおはさま)地方の「一寸きま(ちょっときま)」といわれている。

チャグチャグ馬コの謂われは、和賀郡沢内村(わがぐんさわうちむら)の百姓が、馬を五月の節句でも休ませず働かせたために、馬が怒って逃げ出し、山伏峠(やまぶしとうげ)を越えて滝沢村(たきざわむら)の鬼越(おにこし)の辺りで死んでしまったので、哀れに思った百姓がこの地を馬神として祭ったのが始まりとされている。

以来、旧暦の端午の節句(5月5日)を農耕馬の休息日と決め、愛馬を連れて岩手郡滝沢村の鬼越蒼前(そうぜん)神社(または駒形神社)に参詣し無病息災を祈願するという、馬産地岩手ならではの素朴な民俗行事となった。

それが昭和5年、秩父宮殿下が盛岡においでになられた時がたまたま祭りと重なったため、盛岡八幡宮まで足を伸ばし神前馬場で馬ぞろいをしてお目にかけたのをきっかけに、以後は蒼前神社から盛岡八幡宮までの15キロを4時間かけてパレードするようになった。更に戦後は、藩政時代の「小荷駄装束」にならって馬を美しく飾るようになり、近年は唄に振りも付いて、観光資源として全国に紹介し、人気を集めている。

なお、昭和53年には国の無形民俗文化財に、また平成8年には環境庁「日本の音風景100選」に選ばれている。つまりチャグチャグとは馬につけた鈴の音のことである。

昭和33年から新暦の6月15日、平成13年から6月第二土曜日に行われている。

演奏のポイントと難易度

構成:唄。津軽三味線。尺八。太鼓(平太鼓&締太鼓)。鈴。

難易度:3/5

一人でなら弾き唄いも可能ですが、やっぱりアンサンブルが相応しいと思います。

あと、歌詞の通りの発音で唄ってもいいのですが、出来れば東北訛りを演出してみて下さい。余談ですが、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」は、彼が岩手県出身なので、岩手弁で読み上げると格段に味が出ます!(断言) 僕がそれをテレビで観たのは、歌舞伎俳優の中村梅雀さんでした。氏は東京都ご出身ですが、耳も表現力も秀でておられるので、見事な岩手弁であられました。そういうテイストも盛り込んで、一度チャレンジしてみては、どうだべ?笑

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